2024年パドレスのポストシーズン

前回の楽天の記事のメジャーのポストシーズンのこともあわせて書こうと思ってたら、長くなりすぎたのでさすがにわける。今年のメジャーのポストシーズンがめちゃくちゃ面白かったので、書いておきたい。

パドレス

ダルビッシュが所属してるチームだから見始めたけど、面白い球団。

ナショナルリーグ西地区には絶対王者ドジャースがいるけど、それに追いつくために近年大幅補強をしている。ダルビッシュの加入もそのためだった。

ちょうどメジャーの楽天みたいな感じで、積極補強するけど、金の使い方ヘタで上手く機能しない印象が続いた。

そして数年前はタティスJr.の故障、薬物問題、地元で事故があって、チームとしてもう数年沈むことを予想していた。実際今年もシーズン序盤は苦戦してたし。

ただ意外なことに、後半盛り返して、なんならドジャースと順位変動するか?ぐらいまでの連勝連勝で、ワイルドカードでのポストシーズン進出を果たした。

あ、忘れてたけど、楽天松井裕樹が今年から加入してる。あとNPB経験者でスアレスがいる。

チーム事情

タティスはもう内野復帰はないらしい。ポストシーズンは

  1. アラエス(一)
  2. タティスJr.(右)
  3. プロファー(左)
  4. マチャド(三)
  5. メリル(中)
  6. ボガーツ(遊)
  7. ペラルタ(DH)
  8. クロネンワース(二)
  9. ヒガシオカ(捕)

というメンバーだった。あんまり打順は動かさず。キム・ハソンは故障で戦線離脱中。

これは俺だけかもだけど、なぜかマチャドとホズマーを混同してて、活躍してなかったイメージだったが、そんなことなかった。たぶん二人とも長身パワーヒッターの内野手なので、イメージがカブったんだと思う。ホズマーは大型トレードでパドレスに加入後大不振に陥って、2022年のシーズン終了後に放出された。2023年のシーズン終了後に引退したらしい。

ダルビッシュ

ダルは正直こんな息の長い選手になるとは思えなかった。2022年に復活を果たして、最速97マイルのフォーシームを投げる変化球投手というパワプロのサクセスでつくった選手みたいなスペックになった。カブス時代によく見られた制球難もいつの間にか改善していて、現役日本人最高ピッチャーに再び返り咲いた。

2024年は「家族の事情」でシーズン中盤で謎の長期離脱。詳細は明かされてないし、詮索する気もないが、たぶん家族の誰かが病気だとか、そういう感じなのだと思われる。公表できないのは相応の事情があるのだろう。幸いシーズン終盤で復帰して、そこからめちゃくちゃいいピッチングをした。本人としてはいい休養になったのだろう。離脱理由は、時間が経ったらいつか本人が明かすときが来るのだろうか。

NLDS

ワイルドカードシリーズは正直結果だけ見てた。けどなんかどうやらパドレスが勢いあるらしいということで、NLDSから見始めた。

ドジャース対パドレス。第一戦の先発はシースと山本由伸。俺はシースのこと知らなかったけど、こんなフォーシーム速い先発いたのねパドレス。由伸が全然良くなくて、スプリットが完全に見逃されて、ランナー溜めて、苦しいピッチングのまま降板。これはなんらかの癖が見抜かれてたらしい。ただシースも打たれて、結局ドジャースが逆転して、そのまま逃げ切り。

第二戦目もドジャー・スタジアム。ダルビッシュとフラハティのマッチアップ。この試合が荒れに荒れた。試合内容はパドレスの完勝。ベッツのレフトへのホームランをプロファーがホームランキャッチ。その後捕ってないような仕草をして、実は捕ってましたという煽りをやってから、プロレスがはじまった。ドジャースファンがレフトスタンドからボール投げこんで、ライトスランドからはゴミを投げこまれて、試合が数分間中断した。

第三戦はペトコパークに移って、キングとビューラー。なんかあんま覚えてないなこの試合。でもパドレスの勝利で、王手。2回に猛攻かけて、1-6にしたのを、テオスカー・ヘルナンデスの満塁ホームランで5-6まで戻されたけど、逃げ切ったらしい。ベッツの初回ホームランがすごかったね。ポストシーズン絶不調だったんだけど、移動日で400スイング以上して、調整。

「練習する以外に何か方法があるなら教えてくれよ」

とのたまったらしい。400スイングしたと聞いて、ダメそうだなと思ったんだけど、そんなことなかった。マジのスター選手。普通試合前にそんなオーバーワークしたら、パフォーマンス落ちるけどね。

第四戦。ドジャースは先発が尽きてブルペンデー。パドレスは初戦のシースを持ってきた。シースは100マイルのフォーシーム投げてて、すげえと思ったけど、コントロールはアバウトだった。0-8で完敗。この試合取りたかったよねえ。ただ今ふりかえると、3戦目から不穏な兆候はあって、2回の6点以降、中継ぎに抑えこまれてたんですよね。

第五戦。ドジャー・スタジアムに戻って、山本由伸とダルビッシュの投げ合い。これは相当アツかった。0-2で敗戦。

敗因は打線だろう。シースももうちょっと……と思うが、ポストシーズンの先発投手は基本燃えるので、ここは仕方ない。第四戦で使ったのも、理解はできる。ここでシースがリベンジできて、そのまま勝ち進んでる未来も全然あったと思う。シースも悪くはなかった。ドジャースの打者が上回った。

打線に関してはアラエス、プロファー、マチャドが完全に不振に陥ってしまった。シーズンで良かった選手がポストシーズンで打てないのもあるあるなので、大幅に打線入れ替えても良かったが、メンツ的に代わりがいなかったとも思う。

ボガーツも球数稼いでるだけという感じだったが、個人的にはクロネンワースが全く打てる気配なかったのが気になった。昔3番とか打ってなかった? 打てる内野手だった気がするのに。

パドレスvsフィリーズが見たかったなあ。

(了)