2024年のふりかえり
年末年始のだらだらした雰囲気が好きすぎる。
去年の年末年始を思うと、羽田の事故とか能登半島の地震とか、不穏なことが起こりすぎていた。それと比べると、今年は平和だった。なんかあったかかったし。
全体的に
半年たったときに書いたやつを今見返した。
上半期、と言いつつ、8月初旬に書いてた。こっからのアップデートそんなあるかな。仕事はそこそこ順調で、iOSDCでも登壇できた。2024年のGithubのコントリビュート数は1,557で、及第点。
あーでも、この記事書いた後の10〜11月あたりに孤独感強くなって、厳しい時期があったな。今はそんなでもないけども。冬季鬱なのかなとも思ったけど、その辺はよくわからない。ただこの数年は過剰にポジティブな精神を保ってきて、常に自分で自分に麻薬打って、ネガティブな感情にフタしてた感じもあるので、それと向き合うのもまた大切なことだろうと理性では思った。気持ち的には普通に最悪だったが。
色々考えたけども、この3年ほど停滞してる、というのを自分の中で認めることにした。2022-2024年のシーズン。2022年はまだ転職したてで、新環境へのキャッチアップがあっただけマシで、明確に停滞してると思ったのは2023年からかな。
iOSエンジニアとしてのキャリアはいい感じに育ってるので、そこはええ感じなんだけど、そこだけという感じ。
クリエイティブなことで評価されたい願望があって、そこが満たされていない。
金は本職で稼げてるから、とにかく自分がやりたいことをやろうっていう方向で舵切ったのが2022年からで、やってたんだけど、ふりかえったときにやはり人に胸張って言えるような成果がないっていうのは嫌だなと思った。
自己満足でいいじゃん、っていうのは正しいけど、実際数年やってみるとモチベーションも落ちてくるし、欺瞞だなとも思った。
「バズる」が至上価値になってるネットに対するキツさはある一方で、評価される=たくさんの人に見てもらえるは実際ある。
クリエイティビティで金稼ぐのは難しい
会社の売上推移見てても思ったけど、クリエイティビティで金稼ぐ難しさというのを感じる数年でもあった。この記事の中でも同じようなことは書いた。
34歳になった
Written by 蔀
https://www.shetommy.com/articles/34%E6%AD%B3%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F「客が一人しかいないラーメン屋に腕組みした店員が千人いる」状態で、俺もその店員の一人だった。
筋肉少女帯の大槻ケンヂが、どっかのエッセイで、「40歳になって売れてないバンドは夢を諦めて辞めないといけない。そういう年齢だ」ということを書いていて、読んだ当時はそういう考えもあるかと思ったけども、俺も40歳が見えてきて、なんというか、当事者になってしまった。いや、大槻ケンヂの指摘は、仕送りとかフリーターとかで生計立ててるバンドマンに対して言ってんだろうけど、「一発当てて大逆転はもうムリだから、これからは堅実な人生を歩む舵取りをしろ」という意味で捉えると、俺にも刺さる。
ただ堅実な人生って言ってもなあ。。。
それがやりたかったら一社目で働き続けたし、戻りたいとは思わない。
転職は後悔してないけども、10〜11月は自分でも意外なことに、スーツ着て電車乗って、嫁と子供のために働く父親になって、安心が欲しいという気持ちになったときもあった。特に夜。
偶発性が生まれなかった
偶発性でキャリアが広がっていく、という話があるんだけど、この数年はそれがなかった。
意識しないと毎週毎週同じような日々が続く。たまにカンファレンスや勉強会行って、ちょっとだけ人と絡んで。リモートワークで孤立した生活をしているのも大きいかも。いやでも会社行っててもそんな変わんないか。より強めてるところはあるだろうけど、だいたいこんなもんかも。
偶然をコントロールすることはできないので、どうしようもないけど、なんかもっと転機になるようなことがあると良かった。
単純に人付き合いもっと増やすのがいいんだろうと思う。その中で、Twitterが終わったのは本当に腹が立つ。
まあでもしょうがない。遅かれ早かれ、いずれSNSの終焉というのは来るものだったんだと思う。いやまだ影響力はあるけれど、賢明な人から抜けている。「ゆるくつながる場」としてのSNSは終焉していて、宣伝アカウントと賢明でない一般人だけが残る場になった。2024年後半は、金持ちがバカな大衆をコントロールして扇動するツールとしてのXの存在感が際立った。
2025年は数字稼げることをしたい
10〜11月の憂鬱期に思ったけど、2025年は数字稼げることに労力を割こうと思った。2024年をふりかえったときの成果のなさはだいぶ嫌だった。全力でやってダメだった、は全然いいんだけど、そうではない年だった。なんか不完全燃焼で、「もっとできる」という感覚がずっと残った。
じゃあ数字稼げることってなんだろうなと色々考えたけど、直接これ、というのはなかった。
しばらくは模索することになるかもしれないけど、ただ今段階だと、モチベーションが確かに変わっている。自己満足を目標にやってたところから、ちょっとだけ負荷をあげようと思う。
具体案は要検討。
2024年に仕事以外でやったこと
成果残せなかった、って結論だけ書いたけども、何もしなかった訳ではない。
過去の記事で、ソフトウェア開発・小説・動画投稿・音楽にやることを絞ると書いた気がするけど、そんな感じだった。
まず小説を一個完成させた。
これは一年ぐらいかけてちんたら書いて、推敲したやつ。「アンナ・カレーニナ」読んで、「こんなにどうでもいいこと書いていいんだ」と思って、すごい周縁から書きはじめている。これとかは自己満足の極地だよなあと思う。
「自分が今欲しいと思うものをつくる」という方針が、何やるにしてもいいんだけど、小説に関してはもう完全に高校のときの予熱でやっているものなので、なんだかなと思う。
動画投稿はコンスタントにやってたんだけど、1-9月は再生数が死んでしまった。ただ9末にあげた一本だけめちゃくちゃ伸びて、その動画をきっかけに登録者が100を超えた。
動画投稿は楽しいんだけど、収益化までいける気が全くしない。収益化できないまま投稿してると、これに時間を溶かすことへの罪悪感がすごい。
音楽はノータッチで終わるかな〜と思ってたけど、12月に時間できたから、チャレンジしてみたら一曲完成させるところまでできた。これは嬉しかった。
動画とか音楽とかは別アカウントでやってるけど、こんだけ長くやってるなら、なんか上手いこと蔀アカウントとの統合をしたい気がするが、難しい……
2024年のエンターテイメント
以上がアウトプットで、ここからインプット。
2024年は、正直言ってほとんど何も摂取してない気がする。
マンガで特に良かったのが「劇光仮面」。
これよく見たら去年も言及している。まあでもずっといい。「シグルイ」の作者の最新作。特撮好きだとより楽しめそうだけど、特撮知識のない俺でも楽しく読めている。唯一無二。
映画館はほとんど行ってないけど、「ボーはおそれている」は見に行って、良かった。どういうシチュエーションで見る映画なのかわからないから、勧め方難しいけど、面白かった。序盤のボーの住んでる治安悪すぎるアパートが怖さすぎて良いですよね。「今のアメリカ」って感じもするし。薬物中毒者がウヨウヨいて、高級住宅地に住まないと安心できない感じ。
活字本はほぼ読んでないんだけど、「アンナ・カレーニナ」読み終わったっていうのがあった。
あと今年はメジャーリーグのワールドシリーズが楽しかった。
音楽は完全に新規開拓してないかも。音流すときはだいたいラジオかトークバラエティ流してる。人が話してるの聞くの嫌いだったけど、孤独すぎる生活をしているせいか、人の会話を求めてんのかな?
「ひっかかりニーチェ」っていう番組が2024年一番のヒット。昔の番組だけど、玉木宏の南米旅も良かった。
スリーワード
2024年のスリーワードを決めましょう、なんですけど、3つもないかも。
- 停滞
- Claude
この2つは入る。Claudeは今まで生成AI手出してなかったけど、今年から導入して、マジで良かった。最近のサービスではNotion以来の生活を変えてくれたプロダクトだった。
あと入れるとしたら、ラジオとか孤独感とか夏にめちゃくちゃ時間取られたゲームタイトルとかそんなんだけど、いずれにせよって感じだ。
まあ2024年、はじまり方がちょっと不穏で、9月のプチ大恐慌みたいなんとか、円安とか、アメリカ大統領選挙とかは荒れたけど、俺の生活としてはそんな荒れた訳でもなかったか。
停滞というのは、現状維持ではあるので、最悪だったという訳ではなく。体の調子は終始いい一年で、こんなこと近年珍しい。
2025年はもうちょっとがんばりたいです。
(了)